2023.07.31
木造建築がCO2削減できる理由
① 森林が持つCO2吸収能力森林は、光合成によって大気中のCO2を吸収し、酸素を放出することができます。木材はこの森林の持つCO2吸収能力を利用し、建築材料として利用することができます。したがって、大量の木材を使用した木造建築は、木材が保管するCO2の量が多く、その効果によって、大量のCO2を削減することができます。 ② 使用するエネルギーが少ない 木造建築は、現場での加工や施工で使用するエネルギーが比較的少なく、従来のコンクリート造りや鉄骨造りに比べると、CO2排出量が少なくて済むとされています。また、木造建築は断熱材の性能が高いため、冷暖房のエネルギー消費量も少なくて済むというメリットがあります。従って、総じてCO2排出量が少ないため、住宅建築や公共施設など、様々な分野で活用されています。 ③ 循環型社会を目指す現代社会において、圧倒的に出される廃棄物のうち、木材は比較的容易に再生利用することができ、循環型社会の推進につながります。また、木材は燃やしてエネルギーとして再利用することも可能で、バイオエネルギーの原料として利用できることにも期待が寄せられています。 以上のような理由から、木造建築はCO2削減に大きく貢献することが期待されており、環境にやさしい建築材料として注目を集めています。また、木を使用した建築は、独特の雰囲気を持ち、暮らしやすい住環境の提供にもつながるため、ますます多くの人々に支持され、普及が進んでいくことが予想されます。