2023.05.21
1.大規模木造建築が注目されている理由
木造建築という言葉を聞くと戸建やアパートをイメージされる方が多いかと思います。 ところが、近年では住宅以外の施設や商業施設、倉庫や工場など非住宅分野でも 木造建築物の実例が増えてまいりました。 例えば、東京オリンピックでも使用された新国立競技場には全国の木材が使われた事例や 多層階の事務所ビルを純木造で建築する計画など、「大規模な建物」を「木造化・木質化」する時代に 変わってきております。 では、なぜ今木造が注目を集めているのでしょうか? 理由はいくつかありますが、「建築基準法の改正」と「脱炭素化社会の実現」が大きいです。 2021年の法改正に伴い木材利用促進の対象を公共建築物から建築物にも拡大しました。 つまり、民間建築物にも木造化が普及していくことが見込まれます。 また、木材には炭素貯蔵効果があり、RC造や鉄骨造と比較すると排出する炭素を4割程度に抑える メリットもあると言われております。 脱炭素化社会実現に向けた取り組みとしても木造は欠かせない役割を果たします。